太陽光発電の導入数が横ばい状態から再浮上した理由

利用率が横ばいの理由は売電価格が低下しているから

2011年を契機に再生可能エネルギーへの関心度が高まったことで、各家庭で太陽光発電システムを導入する数が増加しています。ただ2011年から伸びていた太陽光発電の設置ですが、現在では導入数が横ばいになっています。なぜ導入率が低くなってしまったのか、その背景にあるのが売電価格の低下です。太陽光発電で作り上げた電気を電力会社に売ることで利益を得て、その利益を発電システムを購入した代金に充てることでコストを回収することができます。しかし、急激な売電数の増加により電力会社の経営に影響が出てしまったことで、国と電力会社が話し合いをした結果として価格を抑えることを決めます。価格を抑えることで電力会社の経営に関する影響は少なくなりましたが、その代わりに導入費を売電の売り上げで賄うことを考えていた人にとって足かせとなり、横ばい状態になったのが背景です。

緊急時のために導入しようと考える人が増えている

売電を目的に太陽光発電システムを購入しようと考えていた人が多かったことが、導入数が横ばい状態になった理由ですが、その横ばい状態も少しずつ改善され、再び上昇する状態になってきています。その理由として売電を目的とするのではなく、緊急時の生活のために購入しようと考える人が増えたことです。現状において世界的にエネルギーに関する値段が向上していることで、各家庭における電気料金も増えています。そして日本は災害王国であり、大型災害が起きると電気が使えなくなって生活が不便になってしまいます。そういった事情と初期導入にかかる購入代金を比較しても、やはり生活の安定を考えると太陽光発電システムを導入したほうが得と考える人が増えたのです。

太陽光発電の価格は、各地の家庭内や企業内における電力の供給状況や、一度に売却をする電力量など様々なものに影響を受けます。

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